ゼネコン設備新入社員・就活生におすすめの資格 3選

設備知識

ゼネコンの設備担当は建築・給排水・空調・電気・消防などとても幅広い知識が必要です。

資格取得はそんな様々な知識の勉強ができて、かつ合格すれば評価にもつながります。
しかし、建築設備や一級施工管理技士(建築工事・管工事・電気工事)など実務経験が必要な資格も多くすぐに受験できないものも多くあります。

本記事では実務経験がなくても取得できるおすすめの資格をご紹介いたします。
ゼネコンの設備担当に就職希望の方も勉強するのであれば今回紹介する資格を勉強してみてはいかがでしょうか。

1.一級建築士(国家資格)

テレビでもたびたび取り上げられる建築関係の資格でトップクラスに知名度のある資格ではないでしょうか。

令和2年の法改正により実務経験がなくても受験可能になりました。

〇難易度

正直難易度は大変高いです。私の周りの同僚も毎年多くの人が涙を流しています。
人によって違いはあるかと思いますが、1次試験を合格するには約1000時間の勉強が必要と言われております。
合格しても2次試験は資格学校などに通わないと合格は厳しいといわれるほどです。

そういう私は1次、2次を運よく一発で合格できましたが、めちゃめちゃ勉強がきつく「もう二度とこの勉強はしたくない」という一心で勉強を行いました。(特に二次試験は地獄でした笑)

〇有用度

正直ゼネコンの設備担当、特に現場施工であればあまり直接役に立つことはありません。
ただ、若手のうちは建築用語もわからないこともあり、現場を歩いていて学んだものがどんなものなのかを理解しやすくなりました。

あまりないと書きましたがその中で役に立った点を挙げるとすれば、主に2点です。

・社外、社内の人間に信頼を得やすい
・建築基準法や消防法を読めるようになった

名刺に「一級建築士」と記載があると相手の見る目が変わります。
特に若い社員こそ経験がないため、信頼を得ることが難しいですがファーストコンタクトで少し有利に扱えます。

二つ目は法規の勉強をした方であれば合格しなくてもある程度身に着けることができます。
とにかく法律は読みづらいのでとっかかりとしては最適です。

転職にも有利なため、取得をお勧めの資格です。

ちなみに、個人的にはどこかの資格学校に入ることをお勧めしています。
理由としてはお金を払うことで勉強する覚悟を決めることができるためです。

ただ総合資格など100万円単位は厳しいという方は10万円程度で始められる「STUDYing」や「TAC」がおすすめです。

2.消防設備士(国家資格)

消防設備士は火災報知器やスプリンクラーなどの工事や点検を行うのに必要な資格になります。
実務経験も不要で、ゼネコン設備担当では切っても切り離せない消防設備の仕組みや設置条件を学べる大変有用な資格になります。

〇難易度

難易度は正直そんなに高くありません。1~2か月ほど勉強すれば十分合格可能です。
消防設備士にも種類がいくつもあります。その中でおすすめは次の二つになります。

・甲種4類(火災報知機関連)
・甲種1類(屋内消火栓・スプリンクラー関係)

ある程度の規模になると大体対象になる火災報知器と屋内消火栓を学べるこの2つを最初に受けるのがおすすめです。

特に甲種4類は1類より難易度が低いため、とりあえず受けるのであれば甲種4類を受けましょう。

〇有用度

消防設備の仕組みや各設備の設置基準を知れるため、大変役に立つ資格です。

ちなみに消防点検や感知器メーカーなどの転職に有利な資格でもあります。

3.空気調和・衛生工学会設備士(民間資格)

聞いたことのない人も多いと思いますが、空気調和・衛生工学会と呼ばれる学会から出されている資格になります。

建築設備士の民間資格のような資格で実務経験なく、空調や給排水の内容を詳しく学べる資格になります。

〇難易度

難易度としては消防設備士とあまり変わりません。
1~2か月前ぐらいから勉強をコツコツやれば合格できる程度の難易度になります。

〇有用度

建築設備の空調と給排水の仕組みを理解するには大変役に立つ資格です。
また、建築設備士の受験資格を得ることができるのもこの資格の特徴になります。

資格は「給排水衛生」と「空調」で分けてありますので、若手社員でとにかく設備の仕組みや用語を理解したい人はどちらかだけでも受けてみることをお勧めします。

ちなみに参考書は空気調和・衛生工学会の公式HPのみの独占販売になります。

空気調和・衛生工学会 公式HP
http://www.shasej.org/setsubishiweb/setubishi.html

 

まとめ

ゼネコンの設備の新入社員に向けた、実務につながりやすい資格を3つご紹介しました。

・一級建築士
・消防設備士
・空気調和・衛生工学会 設備士

仕事が忙しい方も多いかと思いますが、自身のスキルアップを目指して頑張りましょう!

合格できなかったとしても、学んだことは実務につながるものなのでまずは勉強を始めてみましょう。

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